ベイザーはこれまで痩身治療に用いられることが多かった医療用超音波機器です。その名の通り「ベイザー波」という特殊な超音波で皮膚直下の脂肪組織まで破壊できるため、やせ型の方にもご案内できる脂肪吸引治療として重宝されてきました。
具体的な使用方法はシンプルです。1㎝ほど皮膚を切開して端子を皮下に挿入し、ベイザー波を目的の範囲にあてます。ベイザー波の働きで皮下の脂肪組織が溶解、遊離したら、プローブ(吸引管)で吸引除去します。
ベイザー波の優れた点は、神経や血管、筋肉などの重要な組織に影響を与えず、脂肪組織のみを選択的に破壊できるところです。目的の組織以外にはダメージがおよびません。
ターゲットとなる皮下脂肪に密着している表皮組織や筋線維、さらには表皮組織と筋線維の結合にも影響を与えないので、施術後にはダウンタイムなく施術部位を動かすことも可能です。
当院はベイザーのこの性質に着目し、新たなわきが・多汗症治療「ハイブリッドドライ」を編み出したのです。
多汗症・わきがとベイザー
人体には発汗によって必要以上に体温が上がらないように調節する機能が備わっています。発汗をコントロールする司令塔が脳であり、指令の伝達機関が自律神経です。
そして、発汗そのものは全身いたるところにある汗腺で行われます。この汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、大量に汗をかく「多汗症」ではエクリン腺が、独特のにおいを発する「わきが」ではアポクリン腺が主に活動しています。
エクリン腺は肉眼では確認できないほど小さいため「小汗腺」、アポクリン腺は人によってサイズが違うものの、確実に肉眼で確認できるほど大きいため「大汗腺」とも呼ばれます。いずれも皮下約1mmから3mmの脂肪組織に分布しており、脂肪組織を選択的に破壊するベイザー波は汗腺除去に極めて効果的です。
なお、「ハイブリッドドライ」ではこのベイザーと、ビューホットという医療機器を併用した複合治療です。ベイザーのベイザー波で汗腺を含む脂肪組織を溶解、遊離、除去し、次にビューホットのRF高周波で残存する汗腺を熱破壊し、機能を停止させます。
確実に選択範囲の汗腺を処理する、非常に強力な治療法です。従来、1~2週間の日常生活制限を必要とする外科的手術(剪除法)でなければ十分な効果を出せないわきが治療ですが、「ハイブリッドドライ」ならば、当日のガーゼ固定のみの生活制限の少なさで、中程度から重度の多汗症・わきが症状にお悩みの方にも十分な効果が期待できます。
当院の多汗症・わきが治療
当院には多汗症やわきがでお悩みの方から多くのご相談が寄せられています。多汗症・わきがの症状が重い方については、これまで外科手術を中心とした対応となっていました。
しかし、外科手術ではどうやっても多少の傷跡、固定による日常生活の制限、その他の脇の可動域を広げるためのリハビリ期間を要し、治療開始時期の選択を含め、非常にハードルの高いものでした。
できるだけ身体に傷を作りたくない、できるだけ早く日常生活に戻したい、しっかりと効果のある治療をしたい。このようなニーズに応える形で、当院が提案するハイブリッドドライという治療は生まれました。
注射療法、ハイブリッドドライ、ビューホット、Wトリミング法、イナバ式シェービング法、いずれの治療方法であっても、患者様おひとりおひとりに対する最善の治療をお約束いたします。
多汗症・わきがでお悩みの方はぜひ一度当院の無料カウンセリングをご利用ください。